日本は一般的に終身雇用体制だったんだけど
現在では、終身雇用が崩壊しつつあるらしんだ!!
終身雇用?話は聞いたことあるけど
実際、どんなことか分からないや。
じゃあ、今回は終身雇用とは何か。
何故、崩壊しつつあるのか解説していくよ!!
今回は、終身雇用崩壊!?今後の働き方について考えてみた。というテーマで解説していきます。
現在の日本がどのような状況か知ることで、今後の働き方や自分の立ち回りも分かってくると思います。
自分は今後どうしていくのか。
考えながら、読んでみて下さい。
この記事で分かること
- 終身雇用とは?日本企業の働き方について
- 崩壊する理由と今後について
それでは、解説していきます。
終身雇用とは?日本企業の働き方について
最初に終身雇用とは何かという所から解説していきます。
終身雇用とは、企業に入社してから、定年までの間、正社員を雇用する人事制度のことをいいます。
一般的に新卒から企業に入社しますが、定年まで同じ企業に勤めあげる。
これが日本企業の働き方だったわけです。
終身雇用の背景
終身雇用がいつ頃、浸透していったかというと1950年代ごろ、高度経済成長期から浸透していきました。
それまでは、転職をしていくことは一般的でした。
しかし、高度経済成長期に入ると、ある程度の労働力を必要として企業側にとって
長期的に勤める人材は経験値や知識面においても貴重な人材であったことに加え、定年まで勤めることで労働力として安定していました。
これにより、終身雇用制度がマッチしており、日本に浸透していきました。
現在では、終身雇用制度は日本独自の雇用体系となっており
世界的に見ると不思議な雇用体系となっているようです。
崩壊する理由と今後について
終身雇用が崩壊すると話題は度々ありましたが
2019年4月に経済団会長の発言が大きいキッカケでしょう。
経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示した。
経団連・中西宏明会長「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを作り変えていくか、そういうことだというふうに(大学側と)お互いに理解が進んでいるので」
経団連の中西会長はこのように述べ、「人生100年時代に、一生一つの会社で働き続けるという考えから企業も学生も変わってきている」との認識を示した。
このように経済団会長が「終身雇用が終わる」といっているんですね。
また、2019年5月にはトヨタ自動車の豊田章男社長も終身雇用制度について以下の発言をしています。
「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」
日本の代表する企業の社長も「終身雇用は難しい」と発言しているわけです。
現在では、「終身雇用」という考え方は国を上げて変わってきているというのが現状です。
では、実際に「終身雇用」が崩壊する理由はなんでしょう。
ここから大きな理由を3点あげていきたいと思います。
①経済成長の低迷
日本経済は成長が芳しくありません。
世界で見た時のGDPは順位が上位ではありますが、国内一人あたりのGDPは1999年から変化がありません。
経済成長が見込めないということは
当然、企業も給料を上げることを渋ります。
企業側にとって「終身雇用」は定年まで雇用する制度である為、解雇しづらいというデメリットを抱えており
「ぶら下がり社員」を増やす原因にもなっています。
そんな中、年功賃金となっている為、企業には大打撃です。
必然的に「終身雇用」を継続するのは難しい状況となっていきます。
【世界と日本のGDPに関する情報はコチラもご覧ください!!】
②成果主義への変化
現代では、仕事全てにおいてデジタル化が進んでいます。
また、企業の成長を見てもIT業界が成長し続けています。
大きく移り変わる技術や知識が求められる中
年功序列により得られていた「経験」は大きなメリットではなくなってきています。
新しい技術・知識が求められることで年功序列は自然と「成果主義」へと変化してきました。
企業として「終身雇用」である意味がなくなっていきます。
③非正規雇用者の増加
企業の中では非正規雇用者の増加が進んでいます。
理由としては、企業側の場合、賃金の節約に繋がること
労働者側としては時間の都合がつく等のメリットから非正規雇用者の割合が増えています。
グラフからも見て分かる通り、パート、アルバイト、派遣社員といった非正規雇用の割合が増えています。
非正規雇用が増え、賃金によるコスパを下げることで企業側は不況にも対応できているといえます。
こうした動向から「終身雇用」の必要性は低くなってきました。
今後について
今回のテーマにもあるようにこの先、終身雇用は完全に崩壊していきます。
それが、5年以内なのか、20年後なのか、それは企業方針に寄る為、分かりません。
もしかすると、終身雇用が永続する可能性もあります。
しかし、考えて欲しいことは可能性です。
どんな状況においても対応できる準備をしておくことは必要です。
もし「ぶら下がり社員」となっていたら、確実に解雇される可能性を持っています。
今後は「成果主義」が主流となることが分かっています。
自分が働いている業界で何が必要とされるのか
それは資格であったり、技術であったり、知識・経験
様々だと思います。
自分が今準備ができるものに向かって率先して行動することが大切です。
その行動は現在をより良くするキッカケになるかもしれません。
資格を取得することで資格手当がつくかもしれない。
知識・経験を増やすことで昇進するかもしれない。
今後できることは今より1つでもプラスにしていくことです。
将来に向けて、どんどんチャレンジしてみて下さい。